平成29年2月12日(日)、2017ユニセフカップ神戸バレンタイン・ラブランのハーフマラソンの部に出走しました。大会名が愛にあふれすぎていて、私のような愛から最もかけ離れた人間が参加していいのかと怖気づいてしまいましたが、ポートアイランド内のコースという、超地元開催の大会に出ないわけにはいかないと勇気をふりしぼってエントリーしたところ、幸いにも拒否されることなく参加することができました。これまで10kmのレースには何度か出ていますが、ハーフマラソン以上の距離は初めてです。

当日、朝8時30分から神戸国際展示場で受付開始ということで、自宅からアップがてらジョグで会場へ。すでに会場前に長蛇の列ができていましたが、列はスムーズに前進し、まもなく会場内へ。参加証と引き換えにゼッケンと計測用チップ、参加賞引換券を受け取り、受付終了。次に参加賞引換所で、参加賞のTシャツと蘭の花(女性はチョコ、男性は蘭の花)、それに特別協賛の日本ハムから発売されるという新商品「イミダの力パウダー」なるものを受け取りました。このあと、通常は更衣所へ入って自分の場所を確保し、レースに向けて準備するところですが、私は超地元の利点を活かし、いったん自宅へ帰ります。自宅で参加賞の内容を確認。


参加賞のTシャツには大きなハートマークが描かれています。せっかくの参加賞だし着たいところですが・・・・このデザインだと私には着る勇気がなかなか・・・。そして蘭の花、さすが綺麗ですが、うちには花瓶ひとつもなく、これもまたどうしよう・・・。「イミダの力パウダー」というのは抗疲労物質として注目されているイミダゾールジペプチドの粉末商品です。せっかくなので、いただいた2包をお湯に溶かして飲んでみました。そのあとストレッチをしてから、ゼッケンを装着したレース用の服に着替えると、もうハーフマラソンの招集時間が近づいていきたので、自宅を出ます。その際、シューズに計測用チップを装着するのに少し手間取ってしまいました。京都にいたころ参加していた「くみやまマラソン」ではゼッケンに計測用チップがあらかじめ装着されていたので、シューズにチップをつける必要などなかったのですが、このへんはチップの性能によって違うのでしょう。

招集時間の9時55分、市民広場でゼッケンナンバーごとに整列。密集状態でストレッチもできず、しばらく棒立ちで待たされます。運営上、仕方ないことなんですが、ランナーとしてはちょっときついところです。


10時10分、整列した状態でスタート地点へ移動。ここでまた、スタートまで待ちますが、密集しているので冷たい風は当たらず、空は一面晴れ渡って日光が思いのほか暖かく、ポカポカしてきました。スタート前2分を切ったところで、GPSウォッチとスマホのランニングアプリをセット。号砲を待ちます。


10時30分、いよいよスタート。といってもネットタイム計測ですから、私のシューズがスタートラインのマットを踏むまでは私のタイム計測はスタートしないので、焦る必要はありません。団子状態でゆっくり前進していき、スタートラインのマットをしっかり踏んで、レースを開始。


GPSウォッチの平均ペース表示を見ながら、とりあえずキロ4分30秒くらいのペースで安定して走ろうと思いますが、どうもペースコントロールが苦手なもので、誰かペースメーカーになってくれそうなランナーを探していると、ちょうどいいペースで早すぎず遅すぎず、安定したフォームで走っている、なんとなく頼れそうなランナーを見つけました。よし、この人についていくことにしようと、勝手にその人をペースメーカーと決め、その後をついていきました。

いいペースメーカーをみつけたおかげで、序盤を気持ちよく走ることができたのですが、5km前くらいから、どうも後ろから抜いていく人が増えてきたような気がして、GPSウォッチを見ると平均ペースが落ちています。あれ、どうしたんだ、ペースメーカーの人!と思いましたが、こっちが一方的にペースメーカーに設定させてもらっただけなので、文句を言える筋合いではありません。ここは、その人を抜き去ってペースを上げないといけないところですが、ここまで後ろについて走らせてもらった恩を思えば忍びない・・・・そんなことを考えていると、そのペースメーカーの人が5km過ぎの給水所で水を取りに行ってペースを落としたタイミングで、思わずその人を抜いてしまいました。抜いてしまった以上、もう一回後ろに戻るというわけにもいきません。こうなれば仕方ない。ペースメーカーの人、ここまでありがとう!名前も知らないけど(そして顔もよくわからないけど)、このご恩は決して忘れません(たぶん)。

その後、ペースを上げながら、新たなペースメーカーを探そうとしますが、うまく見つからず、あきらめて一人で走っていくことに決めます。コースは大学が立ち並ぶ海沿いの道を通ってから東へ入り、神戸大橋の手前で南へ折り返し、中公園の中を抜けて、ポートピア大通り沿いの遊歩道を南下、ゴール地点の市民広場を通り過ぎて2週目に入ります。10kmを過ぎたあたりで、少ししんどくなってきましたが、しばらく我慢していると、なんとなくしんどさが和らいで来ました。15kmを過ぎ、16kmを過ぎ、終盤にさしかかってくると、ゴールタイムを意識しはじめます。できることなら1時間30分を切りたいと思い、残りの距離とペースを計算しようとしますが、しんどくて頭が全くまわりません。19kmを超えて残り2kmとなったところで、もう計算はあきらめ、とにかく全力でペースを上げていくことにしました。神戸大橋の南の歩道橋の上り坂、遊歩道の微妙なアップダウンがペースアップを妨げますが、疲れた両足に鞭打ってなんとかペースを上げて市民広場へ到着、間違いなく計測されるよう、しっかりとマットを踏んでゴール。GPSウォッチのタイムを見ると、1時間32分。残念ながら1時間30分は切れませんでしたが、初ハーフマラソンにしては、まずまずのタイムと、自分をなぐさめます。チップによる正式な記録は後日、郵送してくれるとのこと。なお、GPSウォッチの記録によるペースは以下のとおりでした。

1km:4'32"/km
2km:4'22"/km
3km:4'12"/km
4km:4'18"/km
5km:4'23"/km
6km:4'26"/km
7km:4'24"/km
8km:4'23"/km
9km:4'34"/km
10km:4'29"/km
11km:4'28"/km
12km:4'31"/km
13km:4'26"/km
14km:4'24"/km
15km:4'32"/km
16km:4'28"/km
17km:4'28"/km
18km:4'28"/km
19km:4'23"/km
20km:4'25"/km
21km:4'08"/km

無事にレースを終了し、計測用チップも返還して、特別協賛の日本ハムが出している屋台でベーコンサンドと焼肉を買って空腹を満たしつつ、ステージの前にある掲示板の内容を確認していると、各部門の入賞者、さらにハーフマラソンの男女別上位200名の記録が張り出してありました。200位以内ならひょっとして入っているかもと思い、探してみると・・・・ありました、ありました。男子195位、記録1時間32分26秒。ギリギリ200位に入ったおかげで、郵送を待つまでもなく、正式なタイムを知ることができました。なお、男子ハーフマラソンのエントリー数は2407人とのことなので、実際の出走者は二千人強くらいでしょうか。そのうちの195位ですから、悪くはない結果と思います。


今回、超地元開催の地の利を活かし、まずまずの結果を残すことができました。来月はフルマラソン出走の予定なので、疲れは残さないように注意しつつ、この勢いを次につなげたいと思います。

・・・さて、蘭の花、どうしよう。

追記

後日、郵送で完走証が送られてきました。


私が勘違いしていたのですが、正式記録はネットタイムではなく、グロスタイム(号砲が鳴ってからゴールするまでの時間)のほうだったようです。したがって、上で述べた、掲示板に張り出されていた記録―1時間32分26秒というのはグロスタイムでした。ネットタイムはもう少し短くて、1時間32分6秒でした。また、エントリーしたのは2407人でしたが、実際に参加して完走したのは1972人だったようです。