突然の電話で閉院を知る(2020年1月4日)

正月三ヶ日明けの4日土曜日、知らないフリーダイヤルから突然、電話がかかってきました。普段ならこういう電話には出ないのですが、この時はなぜか無視しないほうがよさそうだという直感がはたらいたので、出てみました。

電話の相手の女性は、「先進会眼科」と名乗ったのですが、聞いたことのない眼科なので戸惑っていると、その女性から予想だにしない事実を告げられました。

「神戸神奈川アイクリニック(僕が手術を受けたクリニックです)昨年8月末で閉院されたのはご存じですか」

ご存じなわけありません!!w

動揺を隠せない僕に、その女性が冷静に語ってくれたのは

  • 先進会眼科は神戸神奈川アイクリニックが診療をおこなっていた場所を引き継いで診療をおこなっている
  • ただし先進会眼科は神戸神奈川アイクリニックとは一切関係がない
  • 神戸神奈川アイクリニックで手術を受けた患者の術後検診の予約は先進会眼科で引き継ぐが、「無料での術後検診」は引き継がないので、保険診療となり、支払いが発生する
  • 予約は引き継いだが、カルテは引き継いでいない
  • 以上のことを了解であれば、予約どおり1月12日に術後検診を受けられる

ということでした。

正月早々、とんでもないニュースを聞かされる羽目になってしまいましたが、ともかく予約どおり術後5年検診を受けさせてもらうことにして、その旨を伝えました。

電話を切った後、調べてみたところ、昨年8月末の突然の閉院以降、ネットの一部では話題になっていたようですが、僕は全く気づきませんでした。現在はホームページも閉鎖され、メールアドレスも送達不能になっています。

それにしても、検診予約をしている患者等には何らかのかたちで閉院の通知をすべきではなかったのでしょうか。神戸神奈川クリニックからは定期的にメールマガジンが送られてきていましたから、せめてメルマガの登録者には一斉送信で知らせることくらいは容易にできたはずです。それをしなかったというのは、意図的に知らせなかったのではないかと疑わざるを得ません。

支払いが発生するのはまあいいとして、カルテがないというのは不安です。術後検診なのですから、当然、手術とその後の経緯についての情報は必要なはずです。とはいえ、個人情報保護法の関係で、神戸神奈川アイクリニックから第三者である先進会眼科にカルテを譲渡することができないのはわかります。本来は、神戸神奈川アイクリニックが各患者の意思を確認したうえで、同意の得られた患者のカルテを先進会眼科に開示する、というのが最善だと思うのですが、閉院の事実すら患者に伝えないまま連絡不能となった神戸神奈川アイクリニックにそんな面倒な作業をする意思も能力もないことは明らかです。

こうなれば、僕自身が神戸神奈川アイクリニックにカルテの開示請求をして、入手したカルテ情報を先進会眼科に渡すという方法しかなさそうです。現在、神戸神奈川アイクリニックと連絡を取る手段はない状況ですが、先進会眼科では口頭ながら神戸神奈川アイクリニックと連絡のとれるメールアドレスを教えてくれるという情報もあるので、来週の検診時に聞いてみたいと思います。

※これまで、このシリーズでは手術を受けたクリニックの名前は明かさないようにしてきました。宣伝目的と思われるのを避けたかったからですが、今回、クリニックが閉院し、宣伝目的ととられる懼れもなくなりましたので、今後はクリニック名を明記することにしました。